WHITEMOON~あやかしの神様~

* * *


俺は見慣れた庭に佇んでいた。



俺は闇空を見上げて、雲のかかった満月を見つめる。



頬を掠める風は少し冷たい。


風が運んできたピンク色の花弁。


振り返ると背後には、枝垂れ桜。



「ここは!?」



「知貴…様ですか?」


「お前は…!?」


目の前には花奏の姿…いや彼女は桜の君!?