WHITEMOON~あやかしの神様~

消えいく実流の姿。



「…本当にすまない…実流…」



康人は実流に手を差し伸べる。



「お兄ちゃん…」



先程まで、俺たちに牙を向いていた実流だったが…呪詛を封じられたヤツの表情は穏やかだった。




「実流…」



康人は瞳から涙を溢れさせて、実流との別れを惜しむ。



実流は俺たちの前から姿を消した。



元の姿に戻った俺はその場にしゃがみ込む。



躰が鉛のように重く一歩も動けない。