WHITEMOON~あやかしの神様~

「輪廻?僕には関係ない!!自分の足で一度も土を踏めなかった…僕の苦しさ、辛さなんてわからないクセに!!」



呪詛の漆黒の光が辺りの物を宙に浮かせ、俺たちに向かって攻撃を加える。



「よせ!!実流!!!」



康人は時神の姿となり、右手の長い杖(ロッド)を使い、時を止めた。



俺と康人、実流だけが動く世界。



「お兄ちゃんには神の名を資格なんてない!!」


自らの運命を恨み、実流は康人に神・失格の烙印を押した。


「そうだよ。俺には神様の資格なんてない…」



康人の右手に持っていたロッドが床に落ちた。


虚空を見つめ、康人の頬に涙が伝う。



「俺が力を封じず…予知夢を見ていれば…親父がお前を殺さずに済んだ…。お前の言うとおり俺は…お前を見殺しにした」