幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「……お礼?」
少年は首を傾げる。「どんな?」

「えっと……」
少女は少し考える。そして少し経つと、人差し指をピッと伸ばした。



「テラスのかまぼこパフェおごるとか!」


「………何それ」

そこまで言うと、少年は吹き出した。



「まずそー…」

「ちょ、意外と美味しいんだから!馬鹿にすべきじゃないと思うよ!」




少女も、笑った。







「………小野寺紫苑」

「…へ?」

「名前」




少年――紫苑は、少女を見た。
少女はそれを聞き、嬉しそうに紫苑を見上げた。





「紫苑くんっていうの?」

「そう」

「じゃあ、あたしと名前一文字違い!」



少女は、歯を見せて笑う。






「あたし、沖田子荻(オキタシオギ)。‘しおぎ’と‘しおん’だから一文字違い」

にっと笑って、Vサイン。