幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「あ、あの……!」

少女は解放された中学生を見送った後、慌てて少年を追いかけた。


「…何?」
歩みを止める少年。




「あ、あのー…」

少女は下を見たり上を見たり、赤くなったりしながら少年を見上げる。



「あの、ありがとうございました!」

「……いや、別に」



少年は興味なさげに答える。




「あ、あの…。初めて会いますよね?多分同じ学年なのですが…」

「…俺、転校してきたから今日ここ初めて」

「あ、そういうこと」



少女は納得、という風に手を打った。





「……あのぉー」

「何」



少女は、申し訳なさそうに少年を見る。
少年はめんどくさそうに少女を見下ろした。




「お名前、教えて貰えませんか…?」

「……何で」

「お礼、したいから…」