幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

そいつは、見たことがない女の子だった。



美しい絹のような黒髪、
雪のように白い肌、
形の整った唇、



そして、

紫色の、意志の強そうな大きな瞳。







こいつは――――…。








「あの、ごめんなさい…」

女は下を向く。



「私、今日転校してきて…。で、教室回ってたら窓から落ちちゃって…」

「なんでそうなるの!?」





どうやったら教室回ってて窓から落ちるんだよ!

意味分かんねえよ!





「おーい、お前なにやってんだよー」

「あ!悠さん!」


女は、慌てて立ち上がった。




「あ、じゃあ私、もう行きますね!本当にごめんなさい!…えーと……」

「青蓮院」



「……………え?」





俺は、真っ直ぐ彼女を見つめた。







「青蓮院碧」