幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

小野寺姫は、そっと手紙を封筒に入れる。


随分、華やかな風景になったなあ。
思わず笑ってしまう。



「母さん」
凛とした声が響いた。

その声は、昔、よく聞いた声と似ている。



「どうかした?」

「……あいつが呼んでる」


見ると、自分とよく似た髪の長い少女がわたわたと何かをしている。


「お母さん!リボンが絡まったー」

「はいはい」

リボンに絡まった彼女の絹のような髪を丁寧に解いていく。







今日も、空は青いです。歳三さん。








姫は自分と、土方歳三にそっくりな双子の兄妹を見渡した。


「……本当に、行くの?」


「はい」
「うん!」







今日、私たちの子供が私を離れて行きます。