幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

少女は、身を翻す。





あまりにも不思議な少女。

全てを知っているかのような口振り。



……小野寺の脳内で、蓮宮の台詞が蘇る。








‘とある少女に、あることを伝えて貰いたいんだ――…’














「君!」

凜とした声が響いた。



小野寺姫は、真っ直ぐ少女をとらえる。




「なあに?おねえさん」

「生きて」





真っ直ぐ、真っ直ぐ。

小野寺姫は、伝える。



「生きていると、たくさん辛いことがある」






生きて、

出逢って、

愛して、

愛し合って、

確かめ合って、

共に生き、

死んでいく




人生って、楽しいことより辛いことのほうが多いかもしれない。



でも、


その辛いことを乗り越えたとき、人は幸せを手に入れられる。