幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「聞いて。春(ハル)のおとうさん、昨日お家に帰ってきたの」

少女は笑う。


「戦争に行ったんだけどね、きちんと帰ってきたの」

小野寺の瞳を覗く。





「おとうさん、言ってた。それはしんせんぐみって幕府さんの人のお陰なんだって」

「………」


「だから、おねえさん」



少女の髪が揺れる。












―――…「ありがとう」











小野寺は目を見開き、瞳に涙をためた。





嗚呼、

貴方たちの犠牲は、無駄ではなかったみたいだよ。



貴方たちのお陰で、大勢の人が家へ帰れた。
愛する人が待つ、愛する家へ。






「じゃあね」