幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「元気、出さなくちゃ」


次々と変わっていく日本。
小野寺はその流れに必死にしがみつく。

私がしっかりしなくちゃ。
今、私がしっかりしなくてどうする。
自分を持つんだ、小野寺姫。


何度もそう、自分に言い聞かせる。


しかし、





彼女の表情から、本物の笑顔は消えた。


小野寺自身はそれに気付いていないようだが、斎藤や永倉たちは気付いていた。






目を閉じると、今でもフラッシュバックするあの光景。

愛してると囁き合った最愛の人との別れと、自分に勇気をくれた大事な友人との別れ。







「土方、沖田ぁ………」


無意識。
気が付くと、女性は頬を濡らしていた。



「うぅ……、ひっ…あぁ…っ」

止まらない涙。
こんなんじゃ駄目なのに。

私がしっかりしなくちゃ駄――…「おねえさん」