幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

真っ直ぐ、真っ直ぐ。




「私は、幕府を憎んでいます」

「…はい」

「新撰組も嫌いです」

「…はい」

「八月の一件も、池田屋での一件も」

「…はい」

「でも、」







そして、笑った。


それは嫌みでもなく、冷やかしでもない、

ただただ純粋な「笑顔」






「貴女のことは、どうも好きみたいです」









――この人、こうやって笑うんだ。


小野寺は、その笑みを見て自然と口角をあげた。



「それはどうも!」

まるで花のように、小野寺姫は笑った。






―――――
――





「…そういうことで、いいかな?」

すると、西郷隆盛が一歩踏み出した。






「はい。ありがとうございます、西郷さん」

「いえ」


西郷は一礼する。






「貴女が変えたんですよ」

「……はい?」









――――歴史を。




西郷は、まるでいたずらっ子のように片目を瞑った。