幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

カタカタと震える。
それは紛れもない「恐怖」だった。




「小野寺」
すると、斎藤が小野寺の肩に手を置いた。


「自分を持て。恐怖に蝕まれるな」



それは、強い目。


「己を見失うな。戦争でそんなことをすれば、」

言葉を切る。





「――――お前は、死ぬ」



真っ直ぐ、見つめる。
その瞳に曇りはない。





「……………斎藤…」


「悔やむのは後だ。恐怖と向き合え。未来を変えられるのは、



――その痛みに耐えられる者だけだ」






……………そうだ。
自分を持て。

負けてはいけない。