幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

‘ちょっと、一緒に来てもらえます?’


沖田のその一言で始まった世界は、小野寺姫を変えた。





「……おのでらんはそう言うけど」

すると、沖田は小野寺を見た。



「僕だって君に出会ってから変わったんだよ」

「……………え?」



それは、予想していなかった言葉。




「変わった……?」

「うん」笑う。




「僕だけじゃない。新撰組のみんなが君のお陰で変わった」


サアッ…と、風が吹いた。
小野寺の絹のような黒髪と、沖田の茶色がかった美しい髪が揺れる。





「真っ直ぐな君を見て、麻痺していた自分の心が溶けたんだ。新撰組に入った頃の気持ちを思い出せた」



それは、人間らしい感情。






「人を斬ることに対して、罪悪感が生まれたよ」