幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

小野寺は、笑った。



現代より科学が劣っているからといって、江戸時代のほうが不幸せだなんてことはない。







この時代の人は、輝いていた。


「ただただ毎日を過ごしていた私がいた世界とは違う。毎日生きていて当然な私がいた世界とは違う。この時代の人は、みんな、一生懸命生きている」




だから私、この世界が好きなんだ、と小野寺は屈託のない笑顔を浮かべた。





生きていること向き合うこと、

己の野望を持つこと、



仲間を信じること





「沖田は、私のいた世界に行きたい?」

小野寺は沖田を見た。



「………ううん」

彼は、ゆっくりと首を横に振る。