幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

人と人との殺し合いが始まる。


「…………うん」

こくん、と小野寺は頷く。



「おのでらんのいた世界は、戦争がなかったんでしょう?」

「……うん」

「へえ…。みんな幸せな世界なの?」

「…どうかなあ」



小野寺は空を見上げた。
それは雲一つない、快晴。






「死んでしまう人は確かにこの世界より少ないけど、」でも


「ただ人が生きている世界だったよ」






この時代に来て痛感する。

ここは目的を持ち、家族のために、友人のために、己のために命の限りを尽くす時代。


この世界は、濃い色をしている。





「この世界に来て、私も沢山のことを知った」