幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「………おのでらん?」

沖田が笑った。
どうした?と、初めて会ったときとは違う笑顔で。


「……いや、なんでもないよ」



きっと、自分は沖田のことが好きなのだろう。

小野寺はそんなことを思った。


でも、その「好き」は土方の「好き」とは違う。
かと言って、他の新撰組のみんなへ向ける「好き」とも違う。


その感情を何というのか、小野寺には分からなかった。






「戦争が始まるね」

「………え…」



沖田の言葉で我に返った。













―――‘戦争が始まる’