幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「………夢?」
思わず、呟いた。


それもそのはず。
二年前別れた少女が、その当時と変わらぬ姿で立っているのだから。



「………幽霊?」

「何を言っているんだ、阿呆が」





少女はシニカルな笑みを浮かべた。


「私は今ここにいるよ。沖田」
















――嗚呼、小野寺姫だ。



















「わ、ちょ……!」


気が付くと、沖田は小野寺を抱きしめていた。
折れそうに細い体躯。あの頃と変わらない。


そこにいたのは、紛れもない小野寺姫だった。




「ちょ、沖田、痛い…」

「元気にしてた?」