幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「あの……」


すると、聞き覚えのある声がした。




「………………え?」

「小野寺、です…」






ガラッ









思わず勢いよく扉をスライドさせてしまった。

そこにいたのは、




自分が恋い焦がれ、愛している。
なのに、手に入れることのできない女の子だった。



「……おのでらん?」

懐かしいその名を呟く。




そこにいた少女は、最後に会った二年前と何も変わっていなかった。

髪も、顔も、声も。






自分がまだ、剣を振っていた時と何も変わっていない。

まるで、彼女だけ取り残されたように。