幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

このとき、原田は胸中で呟いた。
――「甘いな」、と。




甘い。こんな考え、甘い。
誰も傷つけずに幸せにするなんて。

犠牲なくして幸せにするなんて。







――なのに、どうしてだろう。











この娘なら、出来る気がする。

夢物語みたいな、おとぎ話みたいな、砂糖菓子みたいに甘い話。



馬鹿にして笑い飛ばせばそれで終了みたいな話なのに、






何故か、信じてみたくなる。

たった18歳の少女に、期待してみたくなる。






小野寺姫なら出来るかもって、期待してしまう。