幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

(……違う、よ。でも、)

永倉は、刀を持つ手に力を込めた。




「藤堂平助は、御陵衛士は新撰組の敵だ。それ以外に理由なんているわけ?」

「理由なんかじゃない」



小野寺は、動かない。


「君たち本人に聞いているんだ。永倉、原田」





「…………本人って、なんだよ」

原田も、小野寺に刀を向けた。



「言葉のままだが」

「俺たちは、新撰組だ」



瞳は揺らがない。




「それ以上でもそれ以下でもない。こいつだって、俺たちを殺そうとしたんだ」

「質問に答えてない」


「ねえ、小野寺ちゃん」