幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

そうだ。
殺し合わなくても、未来は変えられる。


「この世界を、変えてみせる」
笑う。



「――私が」






風が吹く。

小野寺と土方の美しい髪が揺れた。
近くに咲く、薄紫と薄紅色の花が揺れた。




「………撫子か」

すると、土方はつぶやくように言った。
白い花を指さす。




「お前に似た花だな」


「………似ている?」
きょとん、とした表情。



「あぁ」
土方は笑って答えた。


「これは夏から秋にかけての花だ。なのに未だに咲いてる図太い生命力とか」

「嫌みか?」にっこり



そういうわけじゃねえよ、と彼は視線をはずした。