幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「…………わたしは…」

小野寺は歩みを止めた。



「どうすれ「小野寺……?」







凛とした声が響いた。

懐かしくて、愛おしい声。



誰よりも大切で、大好きな声だった。





「小野寺姫なのか…?」

男は目を大きく広げた。


美しい漆黒の髪が目に入る。





「……土、方…」



大好きなその名を口に出してみた。







土方だ。

土方歳三だ。




美しい容姿は変わらない。
意志の強そうな目も変わらない。




紛れもない、土方歳三だった。