幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

空気を、切る音。

崩れ去る人影。




小野寺姫は、建物の影から顔を出し、目を大きく見開いた。




あれは、きっと、




    伊東の身体だ。










「い…とう?」


さらに追い討ちをかけるように、小野寺は信じられない光景を目にすることになる。








「…………あ、れは…」



伊東を斬った男がとある人物に近付いた。

それは、小野寺が誰よりも大切な人。






土方歳三の姿だった。













「……………っ」


無意識に、小野寺は飛び出した。



走れ、走れ、走れ、走れ。






「いと……、ひじっ…かた…」