幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「……姫」


すると、細い声が聞こえた。
乃愛だ。



「あんた、ちゃんとこの時代に帰ってくるよね…?」

その表情は不安そうで、今にも泣きそうだった。



「仕事が終わったら、帰ってくるよね…?」


「………ああ」




勿論だ、と小野寺は笑った。

「何馬鹿なことを言っているんだ」

「…………そう、だよね」
目を伏せる。


小野寺はそんな様子の乃愛を見て目を細めた。





「でも」

小野寺はくるりと右を向いた。






「私、もう行かなくちゃ」