幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「…………」


彼女の瞳は、どこか違う場所を映しているようだった。

確か彼女はさっきまで沖田のところにいた筈だ。
沖田が療養している場所から帰ってきてから、小野寺は食事にすら来なかった。


「………おので…」

「………………っ」







がば………っ










「……小野寺………」



小野寺は、泣いていた。




「…ぅ…ひっく、ひっく…」


か細い声で泣きながら、か細い腕で土方の服を握りしめた。



「…つらかったか?」

そう問うと、彼女は少し経ってから首を縦に振った。