幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

芹沢は話し続ける。



「お前が今この浪士組屯所に来た理由を話そうと思う」



「……ちょっ、芹沢さん!?」

沖田が声を上げた。


「なんだ」

「小野寺ちゃん、まだこの時代に来たばっかりで混乱してるだろうから、だからまだ……」


「知らん。儂は忙しいんだ」



小野寺は芹沢から視線を外す。



「小野寺家。代々伝わる陰陽師の家系だな」


確かめるように言う。



「……明治から続く名門・小野寺家の後継者が小娘、小野寺姫ということで大丈夫だな?」



「…あぁ」


短く答える。




「おい。土方、沖田」


芹沢も小野寺から視線を外した。





「貴様ら……視たんだな?」



「……………はい」



沖田は呟くように言った。