幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

あぁー…、と声を漏らす青蓮院。

「そういや近いねえ。そろそろだ」


小野寺も感じていた。
屋敷が、妙に騒がしい。



「長州藩は、負けると言ったな」




一週間前。

確かに青蓮院はそう言った。



「ああ。まあ、そうなるわな」

青蓮院はつまらなさそうに答える。


「何故止めなかった?これは君が嫌いな負け戦じゃないか」

小野寺は首を傾げた。
すると、青蓮院は答える。


「この事件は、勝ち負けが重要じゃないんだよ。負けた後が大切なんだ」





――負けた、後?





「禁門の変によって、長州藩は幕府の敵―…つまり朝敵と見なされるようになる」





7月19日。



それまであと、数日。




「………なあ、青蓮院」

「なんだよ」