幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

光が放たれ、藤堂の額から傷が消えた。


「…ありがとう。小野寺ちゃん…」

「いや。…それよりも」

小野寺は、店内の様子を見渡した。



「多勢に無勢…。あまりに人数に違いがあるだろ」


近藤も永倉も、疲れ切っているのが見える。



それよりも、変だ。




「二階から音が聞こえてこない…」



沖田がいるはずの、二階。

だが、さっきから静かなままだった。



「どういうことだ…?」


「小野寺ちゃん、後ろ!」



すると、一人の男が切りかかってくるのが見えた。



「破っ!」

小野寺が唱えた途端、男の持っていた刀が宙に舞った。