幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「僕は、土方のこと、ちゃんと好きだよ?」

「…でも、それは…」


「君と同じ『好き』とは違うかもしれない」



そう言うと、土方は自嘲するようにふっと顔を背けた。





「僕は、人に愛されたことがあまりないから。鈍いんだよ」

ひとりだったから。
ずっとずっと、ひとりだったから。


新撰組は小野寺にとって、光だ。

眩しくて、眩しくて、
温かい存在。


そして、あまりの温度の高さから、近付くのを躊躇ってしまう。


そんな、存在。



小野寺は、笑う。




「ごめん。もう少し待ってくれ」








待ってくれ。






土方よ、


みんなよ、







歴史の流れよ…………
















「大丈夫」笑う。





「お前のこと、好きだから」