幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

彼の名前を口にすると、更に腕に込める力は強くなる。



「……?どうしたんだ…?」


「ちょっとだけでいいんだ」
呟く。



「ちょっとだけ、一緒に居てよ、おのでらん」





その笑顔があまりにも儚いから。






「……………あぁ」


小野寺は、断り切れなかった。








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「………土方。そこで何をしているのだ?」


廊下で立ち止まっている土方を見つけて、斎藤は不思議そうに首を傾げた。



「………なぁ、斎藤?」

「…何だ」


「どうやったら、俺のもんに出来るのかな…」

「はあ?」









土方の視線の先には、青年と少女がいた。