幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「理を嫌う人なんて、白刃(ハクジン)くらいだと思ってたんだけどな」

「僕としてもやりづらくて困ってますよ」


理由は容易に想像できますが、と付け足して、黒兎は自重気味に笑う。



「さーて。で、小野寺さん?」

ふと蓮宮は本題に戻した。



「小野寺姫って、今江戸時代に行ってる小野寺姫?」

「そうだよ。ユキくん」


そう言って、めるとは表情を歪めた。


「小野寺さんのところにはこのまえ顔を出したよ。っていうか、芹沢鴨に会ってきた」



蓮宮は、黒兎の方に身体を向けた。



「芹沢鴨に?」

「そう。紫蓮院から…いや。玄武家からの言付けを伝えたよ」