幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

そう言って蓮宮に抱きつく音無めると(オトナシメルト)。


「はいはい、めると」

「レンくん好きー」


「あのー…すみません、来愛くん」

そこへ、もう一人の少年がやってきた。

このまえ、蓮宮と共にいた少年だ。



「小野寺姫様の件なのですが」

「あぁー。小野寺さんかぁ…」


そう言ってシニカルに笑う蓮宮。


「碧くんが言うに、元気みたいだね」

「青蓮院碧を送ったの?」



美人局は、少し驚いた表情を見せた。



「あーうん。彼の生い立ちとか踏まえても、適任でしょ?性格に少々難があるけど」


「めると、あの人きらーい。うさくんも嫌いなんでしょ?」


「嫌いというより、僕が一方的に嫌われてるんですよ」


うさくんと呼ばれた少年―…黒兎理(クロウサギコトワ)は、苦笑いを浮かべた。