壱 落ちた少女
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少女は辺りを見回した。



状況把握が出来ない。



まるで。




「江戸時代みたいじゃないか……」






小野寺はとりあえず立ち上がり、制服についた砂埃を払った。


「夢にしてはリアルだなあ」


というか。
さっきまで家の裏の蔵にいた気がするのだが……
そして、何かを見つけて――…


「おいおい嬢ちゃん。何してんのー?」