幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

「ぼ、僕のファーストキスを奪いやがって!」


「おでこに接吻したのがそんなに気に食わないと!?」


「バカバカバカバカこの発情期!お兄様にしかされたことなかったのに!」


「新たな設定が!てか傷大丈夫なの?」


「木々よ。我の傷を癒せ」



パアアアアッ



「治ったぞ」

「まさかすぎるこの能力!」


そこまでツッコみを入れると、沖田が頭を抱えた。



「あぁーもう…先を越したと思ったのになぁ…」

「先?」

「何でもない」


すると、沖田が笑った。



「もう君の気持ちは何となく分かるから今はいいけど」

「は?」
何のことだ?

「必ず、振り向いてもらうよ」


そう言って、にかりと笑った。

「ね?姫?」

「だから名前で呼ぶなと言っただろうが阿呆が」


そう思いながらも、真っ直ぐ彼を見れなかった。


あまりにその眼が綺麗で、

思わず赤面してしまいそうだったから―…