幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~

―――――あ……




「………俺ね、そもそも小野寺家を憎んでるの」

視界が霞む。
腹部に生暖かい感触を感じた。


「その小野寺の娘で家族に愛されている女の子なんて、嫌いに決まってるじゃん」

青蓮院は、冷たくそう言い放った。



「今日はこの位にしといてあげるよ。………次は、殺すから」

笑う。


「バイバイ、小野寺ひ……おおぅ!?」





ザンッ





霞む視界の向こうで、空気が切れる音が聞こえた。




「………………え?」


そこに立ちはだかるのは、長い黒髪。



――遅いじゃないか。