生きていくよ

 あれから一カ月たった。




 私の足は、もう完治した。




 体育も参加できるし、走れる。




 本当に笑えるようにもなった。




 毎日が楽しかった。




 友達と遊ぶこと、外で走ること。





 すべてが新鮮で、美しいものだった。




 2月某日、私はいつものように階段を駆け下りた。




 いつもはちょっと遅い後輩が今日は早かった。




 「おはよ~」





 私の友達で、副班長の、リン。




 何か、あったのか・・・?




 「希・・・知らないの?」




 何が知らないのか?




 今日は何の日なのか?




 わからない。




 ブラスのウィンターコンサートの日?