『ごめんなさい。急に電話してしちゃって…。ちゃんしたお礼をいいたかったからっ…。本当にありがとうございました。』
『いやっ俺たいした事してないから…。』
『いえ、本当に助かりました。』
『あのー失礼かもしれないですけど、名前なんていうんですか?』
『えーっと俺の名前は、加藤流星』
『すごい名前ですねっ流れ星になんてっ』
『あー変わった名前でしょ(笑)』
『そうですかっとてもかっこいい名前だと私は思います。』
彼女の一言一言が恥ずかしくて、やばかった。
今、テレビ電話じゃあなくてよかったわ、まぢで。
『あのーやっばり、今度会ってお礼がしたいのですがっ迷惑ですか?』

突然の彼女からの誘いで、びっくりして、声が裏返った。

『全然迷惑じゃあないよ』
『ありがとうございます。じゃあ、今度の日曜日の、10時に●●駅でいいですか?』

『あっうんっ。
分かった。』


『それでわ、日曜日に会いましょう。さようなら。』

『おっじゃ』



最後、別れを言った後、
自分が何を話していたか、真っ白になった。
これは夢じゃあないのかと、思った。
たとえ、
夢だったとしても、
このまま夢が続いて欲しいと強く願った。