はぁーっとため息をついたら
楽希が前と同じ場所に
大の字になってこっちみて
笑ってた

私は楽希に
近づいていった


楽希は笑顔で
「告白されてたね」

と言ってきた

「うん、まぁ」

「あいつ、俺の友達なんだ
いいやつだよ」

「そうなんだ
断っちゃったよ」

「好きな人とかいるの?」

「えっいないかな…」

「微妙な答えだなぁ~」

「私ちょっと前から
記憶ないから、そのときに
いたかもしれないでしょ?
だからわかんないの…」



そう…私は記憶がない