わたしはグランド内へ入ることは許されてない。

ここから先は男たちだけの世界なのだから。

フェンスの手前でじっと見守ることしかできない。

それが何とも歯がゆかった。

やっぱり誤診じゃないみたい。

現実を突き付けられ、獣にとりつかれたみたいに心臓が激しく暴れだした。

マサキの前に、私自身がどうかなってしまいそうだ。

なんてヤワなんだろう・・・わたしって。

いつも役に立たない。