大学生の主人公・シンジは付き合い始めたばかりのマヤの日記を見る。

彼女にかつて恋人がいたこと、1年前に結ばれたことを知る。

孤独な夜を悶々と過ごすが何と翌朝1年前に戻っていた。

マヤはこの頃大学野球のエース・マサキと付き合っていた。

シンジは別れさせようと画策、雑誌記者としてマサキに近づく。

そこで彼が不治の病にかかってることを知る。

つまり、マヤはマサキと近い将来死別するのだ。

そしてマサキの病気は早期発見すれば治癒できることを知る。

シンジは悩む。

やがて「本当にマヤを愛するならマサキの病気を治し、彼にマヤを幸せにしてもらう道を選ぶべきじゃないか」と思い始める。

数年後。

電気店で働くシンジ。

店のテレビに大病を克服し、プロ野球選手として初勝利をあげるマサキが映った。

マサキはインタビューでこう答えた。

「この勝利を妻に捧げたいです」

マヤの喜ぶ姿を想像し、シンジは制服の裾でそっと涙を拭った。