寒い夜には【短編】




『やっぱり、倉太を忘れられないの。

忘れようなんて思いたくないよ…』


かがんで俯いて息を整える。


『う…っ、ひっく…倉太ぁ…』


貴方の名前を呼んでも倉太は返事をしてくれない。



『辛いよ…、助けてよ…っ』


私を何で置いていったの?







『来年もクリスマス、倉太と一緒に

お祝いしたいな!』


「…しょうがないな」


『ありがとー!ずっと一緒だよ』


「ふん…」


耳を真っ赤にしながらキスしてくれた。

そっけなかったけど、嬉しかった。



それが貴方なりの愛情表現だったから。