「俺は実夏先輩を大切にしたくて
一緒に居たいから、触れたいの我慢して…。
手を繋ぎたくても、抱きしめたくても我慢して。
結局抑えられませんでしたけど」
春斗君の気持ちが明かされていく。
「さっきだって、佐々木さんと仲良くて
俺だけなんか疎外感があって…。
どうしようもなく、実夏先輩を独り占めしたくて。
……俺、もう止められそうにないです」
近づいてくる春斗君に私は目をぎゅっと瞑った。
「スミマセン、約束守れなくて。
実夏先輩を大切になんて出来ません。
もう、我慢出来ないです!!」
そう言って彼は私を抱きしめて口付けた。
今までの可愛らしい彼から考えられないくらい
…強引なキスだった。
「覚えていて下さい。
もう俺に手加減とか理性とかないですから」
end