「先輩!」


部活の休憩時間にこうやって毎回

彼は私の元へやってくる。

私の顔を見るなりパァっと嬉しそうに

こっちへ来る彼をたとえるなら犬だとう思う。



『春斗君お疲れ様』


「ったく、見せつけんじゃねぇよ」


タオルと渡しているとそう言われた。


「さ、佐々木さん!」


露骨に嫌な顔をしながら

からかっているのか分からない

私と同じクラスの佐々木君。


頬を赤らめながら照れている春斗君。



『もー、春斗君を苛めないで』


「いや、苛めてねぇし」


ばかばからしいと言って彼は消えていった。


さっきの照れながらも慌ててた

春斗君、可愛かったなぁ。