この恋が終わるまで



『あー、そーなんだ』

適当にあしらっておいた。

『香帆さ、俺と仲良くしてよ。』


『はあ?』

いきなり変なことを
言う赤茶男に私自身も
驚いた声がでた。


『俺、1年6組坂上秀。
いっつもこの時間屋上に
滞在してんの?』


『まぁ、そうだけど。』


『わかった!また来るわ。』

そう言って立ち上がり
手を振りながら屋上から
立ち去った。


嵐の前の静けさだと
思った―――――……