キーンコーンカーンコーン―――……

『香帆!また明日ね~』


そう言われ、振り向けば
友達達が待ち遠しかった
放課後という時間に
それぞれ散っていった。


私わ手だけを振りかえし
前に歩きだす。


廊下から校門の方を見れば
カップルがちらほらいたり
友達とワイワイ騒ぎながら
帰って行ったり――…


皆、それぞれ楽しそうだ。