2学期になった。

相変わらず、松本は人気が
絶えなかった。


合唱コンクールの時期になり、
俺は指揮者になった。

と言っても、推薦であった。

『優斗なら、まとめてくれるはずだよ。』とか
『優斗なら指揮者大丈夫。』
とか
有難いけれど、俺は野球部。
放課後だって指揮者は練習しなきゃいけない。
部活に行きたいのに。


でも 俺は指揮者を受け入れた。