「どうしたの英兄?」
「ううん、何でもないよ(もしかしてウサギの存在を忘れてるんじゃ…)」
?? 何でみんな私の頭の上を見るんだろ?
「ねぇ伊織、頭の上のそれどうしたの?」
「え?……あ゛」
わ、忘れてた!!∑
「(やっぱり忘れてたな…)」
それでみんな頭の上を見てたんだね。
にしても結構長い間乗ってたような…。
「これは、さっき淳がくれたの!!」
「(ムッ…)…そう、よかったね」
「うん♪明日からカバンにつけるの」
「(プチッ)うちにも、伊織の好きそうなのがあるから今日とりにおいで」
「(パアァッ)いいの!?」
「うん」
「わーいっ、ありがとう英兄!!」
「だからそのウサギは家に置いとくといいよ」
「? 何で?」
「大事なんだったら無くしたら嫌でしょ?」
「あ、そっか」
確かに無くしたら嫌だもんなぁ…。
それならつけない方がいいかも。
「うん、家に置いとく」
「…ん」
あれ?何か今英兄が少しホッとしたような。
どうしたのかな?

「わ~~!!///可愛い~~///」
「良かった気に入ってくれて(あの男子に伊織はやんない)」