私はお風呂に入った。そして出掛けるように化粧をして、髪の毛をブローして、まぁ君と亮君からの指輪を左手薬指にはめて。お気に入りの服を着る。

死んだあとは綺麗なままでいたい。そんな気持ちからだった。

人は100錠薬を飲んだって死なない。私は前に死ねなかった。

眠剤、安定剤、坑鬱剤

始めは水で飲んでいた。でも飲みきれない。胃が拒否して吐く。また飲み込む。大量の薬をコップの水に溶かす。飲み干し、私は布団に入った。