それからしばらく経ってまぁ君から電話が来た。

私はまぁ君から借りた本を読んでいた。その本の内容は家庭に恵まれなかった女の子と心の優しい男の子が出会い、女の子は男の子に好きと伝えるこどができず、引っ越してしまい10年後にまた出会い、結婚すると言う内容だった。

その本の感想をまぁ君に伝えると、まぁ君は少し黙ってから、「俺とまなもそうしてみようよ」と言った。

私は別れるよりもそうした方が自分も希望が持てる。今はたぶんまぁ君とやっていくのは無理だって分かってたから。少しでも未来に託したくて「うん」と伝えた。

23歳のまなの誕生日、夜6時いつもの公園で

そう約束して私とまぁ君は電話を切った。