狼君逹のお姫様【完】

私と多可先生と冴達は急いでS組に向かった。


「んじゃ俺達は先に教室入ってるからね♪」


じゃあね♪と廉兔は言って教室にみんなで入って行った。


「んじゃ俺が呼んだら入って来いよ?」


と多可先生は言った。


「は、はい♪」


き、緊張するなぁ…
教室はやけに静かだし…


「今日は転校生を紹介する!入って来い吉河!」


とうとう呼ばれたぁ!!

私はドアをガラガラと開けて多可先生の横に立った。


「え、えっと…昨日は風邪を引いて来れませんでした…、私は吉河 柚衣って言います♪宜しくお願いします♪」


こ、これで良いかな…?


「「「か、可愛いーーーー!!」」」


私が自己紹介をした後、冴達以外の男子は立ち上がり叫んだ。


だ、誰が可愛いの?
南乙かな?


「お前ら少しは静かにしろ!!んじゃ俺は行くから。」


わ、私の席は!?


「せ、先生!!私の席は!?」